少年非行の<非行>は、大人の捉え方次第という面もある
児童虐待は、減少する気配がなく、注目がされてきています。
一方で、少年非行についても、注目すべきですね。
川崎市の少年事件があったので、「困った少年たち」という注目のされ方はしているかもしれませんが、そういう視点ではないのです。
児童相談所が関わるケースは、保護者からの虐待ケースの他、少年非行のケースもけっこうあります。
「児相といえば、児童虐待」という雰囲気もなくはないし、数的にはそうなのかもしれませんが、少年非行も研究しておかないと、と思います。
まず、「非行」って言葉、気になりますね。
「正しい行為に非ず」ってことかな。
とすれば、当然、「正しい行為」って何?と考えざるを得ないです。
時代に合わない「正しさ」を、権力側が振り回すのは、よくないですからね。
そこで説得力を持たないと、少年たちは止められることに納得できません。
問題となる行為を<非行>と呼んだとたん、少年が悪いということになって、大人側は<正しい>側にいられることになります。
<非行>というのは、大人にとって、都合のいい言葉でもあるのです。
でも、本当に<非行>なのか、大人側の問題じゃないのか、ということは考察した方がいいのです。