何も教えてもらってないのに、子どもを育てるという大変なことを引き受けている、すべての親に配慮と敬意を。
児童相談所では、虐待案件の対応をします。
虐待というのは、柔らかく言うと、「不適切な養育」ということです。
でも、子育ての仕方が不適切だからと言ってすぐ責めるのは、酷なことですよね。ホントに。
だって、子どもの育て方なんて、親からも学校でも習わないじゃないですか。
近隣で、手取り足取り教えてくれるわけじゃないじゃないですか。
今困っているのに、今助けてもらえるわけじゃないじゃないですか。
なのに、子どもを産んだだけで、いきなり親として、完成度の高い子育てを求められるんです。
「子どもを育てるのって、大変ですよね。うまくいかなくて、当然ですよね。」
児童相談所としては、常にそういう姿勢で、親に敬意をもって、接してもらいたいです。