児童相談所のおと

児童相談所で勤務しています。児童相談所から聴こえる音。児童相談所で綴られるノート。そういったものを書いていきたいと思います。

何も教えてもらってないのに、子どもを育てるという大変なことを引き受けている、すべての親に配慮と敬意を。

児童相談所では、虐待案件の対応をします。

 

虐待というのは、柔らかく言うと、「不適切な養育」ということです。

 

 

でも、子育ての仕方が不適切だからと言ってすぐ責めるのは、酷なことですよね。ホントに。

 

 

だって、子どもの育て方なんて、親からも学校でも習わないじゃないですか。

近隣で、手取り足取り教えてくれるわけじゃないじゃないですか。

今困っているのに、今助けてもらえるわけじゃないじゃないですか。

 

 

なのに、子どもを産んだだけで、いきなり親として、完成度の高い子育てを求められるんです。

 

「子どもを育てるのって、大変ですよね。うまくいかなくて、当然ですよね。」

 

児童相談所としては、常にそういう姿勢で、親に敬意をもって、接してもらいたいです。