児童相談所のおと

児童相談所で勤務しています。児童相談所から聴こえる音。児童相談所で綴られるノート。そういったものを書いていきたいと思います。

一時保護所が空になって、子どもがいない時がある!?

とある東北の県では、一時保護所が空になることがあるという話を聞きました。

一時保護所から、子どもがいなくなるのです。

 

衝撃でしたね。

 

僕の勤めている児童相談所では、「今日も、定員が溢れてる」という話が、日常的だからです。

 

 

ところによっては、一時保護所から、子どもがいなくなることがある。

そういうこともあるそうです。

 

ということは、必要なときに、一時保護所を使える(定員いっぱいで、使えないことがない)ということでしょうから、うらやましいことです。

でも、子どもにとっては、寂しいかもしれないですね。ぽつんと1人で過ごすこともあるわけですから。

 

 

 

一方、東京都の状況もお聞きすることができました。

 

東京都は、児相が11カ所に、一時保護所が5カ所。

少なすぎます。

 

 

で、やっぱり定員は溢れてるんじゃないかと思ったら、

 

入所率は、130%。

・・・・・・

 

なぜ増やさないのか。

  

  • 一時保護所を建てる予算を割けない。
  • 住民の反対運動がある。
  • 出口(児童養護施設など)がない。

 

 

という理由で、増やさせないそうです。

なんだかな〜。

 

 

一時保護をするというのは、けっこう緊迫した場面であることが多いです。

できれば、最大限子どもや家族に合ったタイミングや場所で、保護したいです。

適切な定員の一時保護所があるといいですね。